オリジナル菌糸について

当店の菌糸は東北産のブナオガ100%を用いた

・オオヒラタケ

・カワラタケ

2種のラインナップがございます

 

元々は好みのメーカー様の菌糸を使用していたのですが

コロナを境に供給が不安定になってしまったことから泣く泣く切り替えを決意しました

菌糸飼育は交換タイミングが重要なので、栄養などの性能の前に安定供給が必須となります

切り替え後は色んな菌糸を試しましたが、それぞれ性質が異なるため、私の飼育環境に適合するものを見つけることが出来ませんでした(そもそも菌糸の性質を見抜くまでかなりの時間がかかるので途中で諦めました…)

 

それならばと!

自分でオリジナルの菌糸を作成することにしました

クヌギや広葉樹MIXのオガは年や季節によってムラが大きいと感じていたため

ブナオガのみを採用することにしました

 

幸運にも以前よりお付き合いのある林業の方にブナオガを製造している工場をご紹介いただき

製造過程やオガになるブナを直接確認し、取引させていただくことになりました

 

このオガの原料となるブナはオオクワガタやヒメオオクワガタの生息エリアに自生しているものです

季節ごとに通い、オガの質が変わらないことを確認しております

 

 

 

やや粗めから微粒子まで色々とテストして

 

こちらのオガが製品版となります

人によって考え方は様々ですが、私は幼虫の成長ステージによって粒子の大きさを変えたくなかったので

初齢幼虫から摂餌できるやや微粒子気味に設定しました

そんなオガは私が直接仕入れたのちに、菌糸を取り扱うメーカー様に持ち込んで植菌からボトル詰めまでをお願いしています

販売しております800cc・1400ccの菌糸ボトルはこちらで詰めていただいたものです

 

■実績について

2023年に製造が完了し同年4月からテスト販売しているため、まだ十分な実績は得られていません

レコードクラスが羽化した報告はありませんが、既に当店のオリジナル菌糸を購入いただいたお客様からは「使いやすかった!」との報告を多数いただいております

私自身もいろんな種に使用しており、難関種で有名なウエストウッディ、フルストルファーオウゴンオニ、マクレイコクワ、スピネウスノコギリ、ステインヘイルクビボソにも問題なく使用できております

これまでの使用実績は最後に記載しております

 

大型作出の報告はもう少々お待ちください

当店の菌糸を使ってレコードを獲得します

 

 

■商品ラインナップと注意点について

菌糸ボトルは「800cc」と「1400cc」の2サイズを販売しています

上記の通り菌糸メーカー様で詰めたもので、容器はPPボトルを使用しております

詰め圧は指定できませんのでご了承ください

詰め圧を変えたい、クリアボトルを使いたい、ラインナップ以外の容量が欲しい方はブロックでの購入をお願い致します

当店のオオヒラタケ菌糸は17℃付近でキノコが生えますが、適宜取り除いていただければ低温下でもご使用可能です(キノコの放置は絶対にNGです)

カワラ菌糸は24度付近から劣化しやすい傾向にあります

どちらも乾燥している状態では劣化しやすいので、冬の管理時には加湿器を付けるなど乾燥しないようにしてください

 

■これまで使用できた種の一覧はこちらです

オオヒラ・カワラ混合の結果です

書ききれないので代表種のみ抜粋しております

フルストルファーオウゴンオニ ババオウゴンオニ ローゼンベルグオウゴンオニ
モーレンカンプオウゴン タランドゥスオオツヤ レギウスオオツヤ
国産オオクワ ヒメオオ コクワアカアシ
国産コクワ リュウキュウコクワ 国産スジクワガタ
グランディスオオクワ クルビデンスオオクワ アンタエウスオオクワ
ツノボソオオクワ カミジョウオオクワ スツラリスオオクワ
ネパレンシス ドンキエルコクワ マクレイコクワ
デレリクトゥスコクワ ウーコクワ アローコクワ
パラワンオオヒラタ スマトラオオヒラタ ファフナーヒラタ
ダエダリオンヒラタ ラエビドゥルシスヒラタ ヒペリオンヒラタ
ペマコヒラタ ノセヒラタ インターメディウスヒラタ
ギラファノコギリ コンフキウスノコギリ ファブリースノコギリ
スピネウスノコギリ ウォレスノコギリ アスタコイデスノコギリ
ウムハンギノコギリ ミラビリスノコギリ ファベールノコギリ
ウエストウッディオオシカ ディディエールシカ ツツイシカ
オーベルチュールクロツヤシカ チュウゴククロツヤシカ マキシカ
マンディブラリスフタマタ フォルスターフタマタ ムニスゼッチフタマタ
セアカフタマタ リノケロスフタマタ ダビソンフタマタ
ステインヘイルクビボソ ペルビアヌスクビボソ ニジイロクワガタ

 

 

■蛇足

折角良質なブナの生オガを使用しているので、生オガ発酵マットを作成したことがあります

数日ごとに重いオガを来る日も来る日も手で攪拌し続けて、納得できるクオリティに仕上げました

 

 

かかった期間は2年…

 

 

宮城では夏の温度が低すぎて発酵の進みが悪いのが原因でした

エラフスホソアカ88mm

メタリフェルホソアカ95mm

ムニスゼッチフタマタ81mm

などそれなりの成果は出せましたが、もう作りたくはありません

つまり何が言いたいかというと

当店のオガは素晴らしいこと

マットや菌糸など安定して供給してくれるメーカー様には改めて感謝申し上げたいということです