カワラ菌床ケースについて

当店が販売しているカワラ菌床ケースはカワラタケを好むクワガタの産卵用に店主自ら作成した物です

 

元々は難関種のマクレイコクワを攻略すべくケースの大きさやオガの種類をなどを3年間試行錯誤しながら調整しました

 

市販の菌床ケースでは使用するクワガタに対して微妙に大きさが足らないと感じていたため、ケースはコバエシャッター小を採用し

 

オガは長期間の使用にも劣化せずに耐えることのできた東北産のブナオガ100%を採用しました

当店の菌糸ついてはこちらをご覧ください

上の画像はマクレイコクワの幼虫です(テスト中でオガが粗目)

3年間のテストの結果、安定して幼虫がとれるようになりました

 

マクレイコクワと並行して様々な種に使用したところ、全種問題なく幼虫を得ることが出来ました

 

■実績のある種

フルストルファーオウゴンオニ ババオウゴンオニ ローゼンベルグオウゴンオニ
モーレンカンプオウゴンオニ タランドゥスオオツヤ レギウスオオツヤ
グランディスオオクワ クルビデンスオオクワ スツラリスオオクワ
国産オオクワ 国産アカアシ ネパレンシス
マクレイコクワ ドンキエルコクワ ドンキエルハンプイ
アローコクワ デレリクトゥスコクワ ニジイロ

 

この他にも植菌カワラ材に好んで産卵する種に対応可能です

(ヒラタやノコギリには植菌カワラ材をオススメします)

 

菌床ケースに産卵させるメリットは

セットから割り出しまでの手軽さと幼虫の管理が容易なことです

ボトル産卵も優秀な面がありますが、割り出しが難しく幼虫を潰してしまうこともしばしば…

その点ケースは側面にヘラを当てて菌糸を剥離することで、プリンのように菌床を一気に引き出すことが可能です

 

また採卵からの卵管理の場合、数が把握できるメリットはあるものの、孵化した幼虫を菌糸に適合させなけばなりません(このプロセスはストレスであり時間もかかるので個人的にはパスしたいです)

その点、菌床ケースでの管理は菌糸を摂餌した幼虫からの飼育になるので、以降の飼育が格段に楽になります

 

ババオウゴンオニ割り出しの様子(こちらのオガが製品版です)

 

2齢幼虫くらいに割り出して菌糸ボトルに直ぐに投入することができます

菌糸ボトルはお好みのメーカーの菌糸や当店の菌糸(オオヒラタケカワラタケ)をお使いください

 

■使用方法について

使用する際は穴をあけて♀を投入するだけです

乾燥防止にお好みで水苔を敷く程度でその他にやることはありません

産卵する状態まできちんと♀を管理して頂ければ、反応してくれるはずです

反対に♀を産卵させられる状態にまで管理できなければ、何をしても反応は得られません

 

使用期限ですが、当店の環境では詰めてから3か月~1年は問題なく使用できます

劣化による黒色部が増えても使用可能です

カワラ菌糸を使用しているため高温には弱く25℃以上が続くと劣化のスピードが急激に早くなります

適性の温度は16℃~22℃です

タランドゥス・レギウスオオツヤには産卵時にある程度の高温が必要となりますが、劣化するのと同時に幼虫を得ることが出来るので問題なく使用できます

菌床ケースを保管する際は20℃以下の環境であれば長持ちさせることができますが、乾燥にはお気をつけください